大己貴命は大国主命で大黒様!?羽黒神社をお詣り

この日は福岡市南区にある羽黒神社にお詣りしました。

駐車場近くにある案内板

羽黒神社は福岡市南区の花畑園芸公園の近くにあります。最寄りの西鉄バス停は、花畑公園入口、柏原小学校前、桧原運動公園前となっています。

初めての訪問です。道路沿いに駐車場があります。大きな看板が出ているためすぐに分かりました。無料駐車場ありがたいです。

車を降りて小道から神社へと向かいます。この小道は直接境内に続いているので、鳥居をくぐることなく到着することになります。せっかくなので石段を登って鳥居から入りなおすことにしました。

赤い欄干の小さな橋の向こうに鳥居があります。大きな樹木と鳥居、絵になります。

思ったより急な石段を登っていくと、神殿跡の石碑があります。元々はここに神殿があったのですね。

などと立ち止まって一息ついていたら、すかさず蚊に狙われました。周りをよく見ると蚊がたくさん飛んでいる。止まってなんかいられない。すぐにこの場を離れなければ!急ぎ足で一気に頂上に到着しました。なかなかの運動量です。

お邪魔いたします。見渡せる広さの境内です。比較的新しい社殿と両脇に摂社があります。

羽黒神社のご祭神は大己貴命。「おおなむちのみこと」と読むそうです。大己貴命は因幡の白兎で有名な大国主命のことらしい!色々あって毛をむしられた兎を、蒲の穂で助けたのが大国主命。心優しい神様です。

七福神の一柱である大黒様とは「大黒」「大国」の読みが同じ「だいこく」であったため習合されていったようです。ゆ、ゆるい…。

由来碑があったので読んでみました。「中世のころ出羽羽黒山の修験者によって~」とあります。明らかに神社の名前の由来とわかるのですが、出羽羽黒山、どう読めばいいのか一瞬迷いますね。「でわはぐろさん」でいいのでしょうか。

羽黒神社の元の社殿は昭和20年6月19日福岡空襲で焼失、昭和21年に氏子によって再建。さらに現在の社殿は昭和55年に建て直されたもののようです。

昭和20年6月19日の空襲というのは、福岡大空襲のことのようです。今回の参拝をきっかけに、福岡市が受けた空襲のことを初めて自分で検索してみました。

総務省のHPによると、昭和20年6月19日午後11時10分ごろから空襲が始まっています。夜中です。まず焼夷弾が投下され火災が発生する。その火災を目印に、火災と火災の間の地点に後続機が投弾してくる。この攻撃が2時間続いたそうです。死者902人、負傷者1078人、行方不明者244人となっていますが、数字だけでは表せない、たくさんの大切な人や物が失われた出来事。羽黒神社もその失われたなかのひとつだったんですね。

そして翌年にはもう再建されているというのが驚きです。再建への強い意志を感じます。氏子や地元の人々にとって、いかに羽黒神社が大切な存在であったか。

今回初めて羽黒神社を参拝しましたが、近くを通ることがあればまた立ち寄りたいと思いました。福岡の空襲について知るきっかけをありがとうございました。羽黒神社が末永く在り続けますように。小さくて強くて優しい神社。また参りますね!

駐車場に戻る途中どんぐりを発見しました。発見というか、道がどんぐりだらけでした。アラカシかイチイガシと、ツブラジイかな?小さくてかわいいですね~

羽黒神社
住所福岡市南区柏原372
駐車場有り
西鉄バス花畑公園入口、柏原小学校前、桧原運動公園前

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